営業資料をそのまま読み上げる動画を作っても、「資料を見れば分かる内容」が長く続いてしまうことがあります。動画化するときは、まず商談で毎回、口頭で補っている一場面を選んでください。

操作の流れ、サービスを使う場面、複数の担当者が関わる工程。説明する順番が大切な部分は、動画にする候補です。料金条件や比較表など、相手が行き来して確認する部分は資料に残します。

この記事では、一つの資料を映像とナレーションへ変える具体例を紹介します。社内で構成を考える方にも、制作を依頼したい方にも使えるように、資料に残す内容、制作の進め方、費用の確認点まで整理しました。

資料の「機能説明」を、相手が使う一場面に変える

ここでは、架空の予約管理サービスを例にします。元の資料には「予約確認・変更・キャンセルを一元管理」と書かれているとします。これは機能の説明としては使えますが、その文章を読むだけでは、担当者の操作は見えてきません。

そこで、動画では「電話で予約変更を受けた担当者が、日時を直して確認する場面」に絞ります。何ができるかを並べる説明から、何をするかが見える説明へ変える、という考え方です。

以下は本記事用の作例です。実在の商品・顧客案件や、Musubimeの制作実績ではありません。

01 予約を探す

画面:予約一覧から、対象の一件を選ぶ。不要なメニューは見せず、選ぶ場所を強調する。

ナレーション:「変更したい予約を開きます。」

02 日時を変更する

画面:変更する欄に寄り、日時の入力から保存までを見せる。

ナレーション:「新しい日時を入力し、保存します。」

03 結果を確認する

画面:保存後の予約日時を示す。操作の途中で映像を切らず、結果まで残す。

ナレーション:「保存後の日時を確認して、変更は完了です。」

この作例では、カレンダーの装飾よりも「どこを選び、何を変え、どうなったか」を優先しています。料金プランの違いや変更権限の細則は、別の資料へ案内します。一つの動画で、操作の理解と全条件の説明を兼ねる必要はありません。

実際に作る際は、説明した操作が本当にできることを確認し、公開可能なデモ画面とサンプルデータを用意します。画面を公開できなければ、工程を図で示す方法もあります。その場合も、実際の操作画面だと誤解されない見せ方にします。

動画にする部分と、資料に残す部分を分ける

最初から全ページに印を付ける必要はありません。「相手から繰り返し聞かれること」を一つ選び、それに答えるページだけを取り出してみてください。

比較表は、画面が狭い場合は左右にスクロールしてご覧ください。

資料の内容 動画で見せるなら 資料に残したいこと
サービスの操作 一つの作業を開始から結果まで見せる 全機能の一覧、操作条件、例外
導入・作業の工程 担当者と受け渡すものを順に示す 契約条件、個別の日程、詳細な仕様
製品の特長 実際に使う場面や動きを見せる 寸法・型番・比較表など参照する情報
価格やプラン 選び方に説明が必要な場合だけ補足する 金額、適用条件、更新日を確認できる表

反対に、内容が頻繁に変わる料金表や、読み手ごとに見る箇所が異なる仕様一覧が中心なら、まず資料そのものを整える方が合っています。動画を追加するかは、その後に判断できます。

依頼範囲は「資料を動かす」と「説明から組み直す」で変わる

同じ「資料の動画化」でも、必要な作業は異なります。見積もりを比べる前に、どこまで決まっているかを伝えてください。

  • 構成も読み上げ原稿も決まっている:資料の表示順、切り替え、字幕、音の調整など、仕上げたい範囲を相談します。資料の再レイアウトが必要かも確認します。
  • 資料はあるが、何を動画にするか未定:見せる相手と用途を伝え、使うページの選定、構成、ナレーション原稿から相談します。
  • 動きや現場を見せる必要がある:資料だけで説明できる部分と、画面収録・撮影・アニメーションが必要な部分を分けます。

たとえば、文字の多い一枚をそのまま表示するのか、三つの画面に分けて図を描き直すのかで、制作するものが変わります。「何分の動画か」だけでなく、元の資料と希望する表現をセットで見せることが、依頼範囲を揃える近道です。

Musubimeの動画制作サービスでは、お持ちの資料を使った制作、営業・サービス紹介動画、アニメーション・ナレーションを相談できます。構成から相談する場合と、素材を支給して編集を依頼する場合は、必要な工程を分けて確認します。

費用を見るときは、編集料金と追加する工程を分ける

Musubimeの公開料金では、素材支給の動画編集は1本44,000円〜(税込)です。ただし、これは「資料を渡せば、台本・図解・ナレーションまで全部含まれる」という料金ではありません。

基本条件は、完成動画10分以内・支給素材合計60分以内・修正2回まで。カット編集、要点テロップ、BGM、音量調整、基本の色補正が含まれます。撮影、フルテロップ、新規アニメーション、ナレーション収録は別途見積もりです。資料の動画化では、構成作成や図の描き直しも含め、必要な工程と金額を個別に確認してください。

問い合わせ時には、次のように分けると比較しやすくなります。

  • 元資料の表示・編集だけで足りるか、再構成が必要か
  • 図解を新しく作るか、支給する図を使えるか
  • 音声を支給するか、ナレーションを制作するか
  • 横型・縦型など、納品する種類はいくつか
  • どの段階で何を確認し、修正にどこまで含むか

料金・対応範囲は2026年9月22日に公式の料金・プランを確認。実際の金額は素材と制作内容に応じて見積もります。

仕上がりは、公開実績で「説明と画面の関係」を見る

文章だけで依頼先を決めず、希望する表現に近い動画を見てください。Musubimeの公開実績には、ジャスネットコミュニケーションズのサービス紹介動画があります。公式サイトでは、アニメーションを用いたサービス紹介として掲載しています。

見るときは、映像の派手さだけでなく、「言葉で説明している内容を画面で追えるか」「一画面の情報量が自分たちの用途に合うか」を確かめてください。「この部分の見せ方に近づけたい」と場面を指定すると、制作会社とも話を揃えやすくなります。

実績は表現の参考としてご覧ください。同じような見せ方でも、使う素材や新しく作る図の量で制作範囲は変わります。ほかの表現は制作実績一覧で確認できます。

初稿では、見た目より先に「説明が成立しているか」を確かめる

先ほどの予約管理の作例なら、操作する場所が分かるか、ナレーションと画面が同じ動作を説明しているか、保存後の結果まで見えるかを確認します。色や切り替えの好みは、そのあとでまとめます。

たとえば「もっと分かりやすく」ではなく、「00:18の日時変更欄が小さく、どこを操作したか追えないため、この場面だけ寄って見せたい」と伝えます。これは説明用の修正例ですが、時刻・困る理由・変えたいことを一緒に書くと、修正の意図を共有できます。

最初の相談は、資料名と「説明しづらい箇所」から

動画の長さや台本が未定でも、用途と困っている説明を伝えるところから始められます。次は問い合わせ文の記入例です。

営業で使っているサービス紹介資料を、商談後にも見てもらえる動画にしたいと考えています。特に、予約変更の操作を毎回口頭で補っています。資料のどこを動画にするか、構成から相談したいです。デモ画面は用意できます。希望時期は○月、予算は○円程度を考えています。

予算や素材が未定なら、そのまま未定とお知らせください。資料に顧客情報や非公開情報が含まれる場合は、最初の連絡で内容の概要を伝え、共有方法を確認してから必要な範囲を送ります。

営業資料の動画化を相談する

依頼する工程をもう少し整理したい方は、企画・撮影・編集の依頼範囲も参考にしてください。最初に伝える項目は、動画制作の初回相談メモにまとめています。

2026年9月22日改稿:資料から映像への作例、依頼範囲、公式料金の適用条件、公開実績の見方、初稿の確認例を追加しました。