会社紹介動画の台本を開くと、沿革、理念、サービス名が順番に並んでいる。けれど、初めて見る相手が知りたい「この会社は何をしていて、自分に関係があるか」が、最後まで見えないことがあります。
会社紹介動画では、事業・仕事・人の3つを、視聴者が判断できる順番で置くと整理しやすくなります。 会社の情報をすべて入れる必要はありません。誰に向けた動画かを決め、何を提供しているか、どんな仕事の進め方か、誰がどう関わるかを一つずつ具体化します。
この記事では、その3要素を使った構成例と、撮影・編集前に社内でそろえる確認表を紹介します。説明用の例であり、実在の会社や制作事例を示すものではありません。
結論:最初の30秒で「何をしている会社か」、続けて仕事と人を見せる
会社紹介動画は、沿革を短く触れることはあっても、最初から長く説明する必要はありません。初めて接点を持つ顧客向けなら、冒頭で「誰の、どんな課題に、何を提供しているか」を伝え、その後に仕事の進め方と人・体制を置くと、視聴者が自分との関係を判断しやすくなります。
採用向け、営業資料に添える版、展示会のループ映像などでは、同じ会社でも必要な比重が変わります。まずは1本に役割を1つ決め、別用途は必要になってから短尺版や補足版として考えます。
事業・仕事・人で組む構成例
| パート | 視聴者に渡すもの | 入れ方の例 | 確認すること |
|---|---|---|---|
| 1. 事業 | 何を提供し、誰のどんな困りごとに関わる会社か | 対象・提供物・利用場面を一つずつ短く示す | 抽象的な理念だけで終わらず、公開できる事実か |
| 2. 仕事 | 依頼や業務がどう進み、どこで専門性が出るか | 相談→準備→制作・提供→確認、の代表的な流れ | 実際の手順と違わないか。約束に見える表現がないか |
| 3. 人 | 誰がどんな役割で関わり、何を大切にするか | 担当者の仕事の場面、部門間の連携、本人の言葉 | 本人確認・顔出し・顧客情報の扱いを確認したか |
| 4. 次の行動 | 詳しく知りたい人が進む場所 | サービス詳細、採用情報、問い合わせなど一つに絞る | 動画内と掲載ページの案内が一致しているか |
構成を具体化する3つの質問
事業:相手が「自分のことだ」と分かる言葉は何か
「幅広く支援します」だけでは、視聴者は相談の対象かを判断しにくくなります。公開できる範囲で、対象者、提供するもの、利用される場面を一つずつ出します。たとえば「営業担当が商談前に見せる説明資料を、短い動画に整理したい」のように、使う場面まで言えると具体的です。
仕事:完成品だけでなく、途中の判断をどう見せるか
会社の強みを「品質」や「提案力」とだけ言い切る代わりに、どの順番で確認するかを見せます。例として、目的を確認する、素材と公開範囲を整理する、構成案を確認する、といった実際の工程です。案件や契約条件で変わる範囲は、固定の約束として扱いません。
人:肩書きではなく、役割と会話が見える場面を選ぶ
社員紹介を並べるだけでなく、「誰が何を確認し、誰に相談するか」が分かる場面を選びます。採用向けに社員インタビューを入れる場合は、働く姿が伝わる質問を先に準備すると、印象だけの紹介になりにくくなります。仕事が伝わる社員インタビューの質問例も参考にしてください。
そのまま使える構成メモ
社内で次の4行を埋めてから、台本や撮影リストを作ると、情報を詰め込みすぎずに済みます。
- 誰に見せるか:(例:初めてサービスを比較する担当者)
- 見たあとに分かってほしいこと:(例:自社の課題に関係する支援がある)
- 見せる仕事の場面:(例:相談内容を構成案にする打ち合わせ)
- 次に進んでほしい場所:(例:サービス詳細ページ、または問い合わせ)
このメモで意見が割れる場合は、動画の問題というより、対象者や掲載先が一つに定まっていない可能性があります。用途を分けるか、まず優先する視聴者を決めます。
撮影・編集前の確認表
- 公開できる事業内容、数値、実績、ロゴの範囲を確認した
- 仕事の場面で映る資料・画面・人物の許可を確認した
- インタビューの発言は本人と会社情報の両方を確認する担当を決めた
- 採用・営業・広報のどの用途を優先するかを決めた
- 動画の最後に案内するページと、ページ側の説明が一致している
会社紹介とサービス紹介を混ぜすぎない
会社全体の姿勢を伝える動画と、特定サービスの比較材料になる動画は、同じ尺に詰め込むと焦点がぼやけます。サービスの説明を中心にしたい場合は、サービス紹介動画の作り方のように、対象の課題、内容、次の行動に絞る方が合います。営業資料と相談前の課題整理でも、動画の役割は分けて考える必要があります。
会社紹介動画の相談を始めるとき
Musubimeでは、会社紹介、サービス紹介、採用、営業・研修など用途に合わせた動画の企画・構成、撮影、編集について相談できます。まずは「誰に、何を判断してほしい動画か」と、使える資料・撮影の可否を整理すると、相談内容を共有しやすくなります。
準備の整理には動画制作を外注する前に準備するもの、初回相談にはそのまま使える依頼メモをご覧ください。
